オープニングストーリー

既に夕日が沈みかけた島にクルーザーが到着した。
運転してきたのは、俺、坂崎伸一だ。※名前変更可能
乗客は、金持ちの父親を亡くしたばかりの娘達四人。
そして、義理の母、真知子。一応未亡人というところか。
真知子は結婚する前から俺と肉体関係にあったがそれは結婚した後も続いていた。
知り合ったのは俺がホストをしていた頃だから、結構長い付き合いになる。

俺は皆を先に下ろし、荷物を運びながら姉妹を観察する。

絵理子
「ふう…ちょっと酔ったかなあ」

髪を結った娘、長女の絵理子だ。
なかなかの美少女だ。

千春
「揺れたもんね……大丈夫?絵理子お姉ちゃん」

それに応えるのは次女の千春。
ショートカットでボーイッシュだがなかなかイイ身体をしている。

絵理子
「うん、大丈夫、お父様との思い出の島に来れて嬉しいわ」

優香
「蘭、大丈夫?荷物は?」

三女の優香。
眼鏡などかけて真面目そうだが、中々の胸の持ち主と見た。


「あのお兄ちゃんが運んでくれるって」

四女、末娘の蘭。まだ子供っぽさが抜けていない。
まあ、こういうのもたまには面白いだろう。

優香
「あらぁ、ご親切に。すみません」

主人公
「あ…いえ…仕事ですから」


「パパとママと昔きたよね〜蘭はあんまりママの事は覚えてないけど」

絵理子
「蘭、真知子さ…いえ、お義母様だって、お父様が亡くなって寂しがっている私達を元気づけようとして連れてきてくれたのよ」

無邪気にはしゃぐ末娘の蘭。
長女の絵理子はさすがに真知子にも気を使っているようだ。

千春
「さあて、どうだか?」

優香
「ち、千春お姉ちゃん!ともかく、今は明るくいきましょう、ね?」


「露天風呂は入れるかな〜蘭広いお風呂大好き〜!」

次女の千春は真知子とは仲が悪いのかあからさまだ。
三女の優香は中立といったところか……
俺は観察しながら荷物を運ぶ。

主人公
「あの、先に別荘へどうぞ、真知子、あ、いえ真知子さんがもう入ってますから」

優香;
「お仕事、ご苦労様です」

そう、仕事なのだ。
俺はこれから、この島の別荘で彼女達四姉妹を調教するという仕事があるのだ…………




---------------高級住宅地にある大きな屋敷。

メイクルームで化粧をして出かけようとしていた真知子の携帯電話が鳴った。

真知子
「はい……えっ……あの人が事故!?……で、容態は!?」

電話
「ええ、それが、病院へ運ばれたのですが、ほぼ即死の状態で…」

真知子
「っ!……ぅ………」

電話
「奥様、お気を落とさずに、社の方からすぐに迎えに参りますので」

真知子
「……ふ……ふっ……ふははは!あはははは!事故!?あははは!こんなに早く死んでくれるなんてね!」

元々私は金に苦労したくなくて今の男と結婚したのだ。
愛?そんなモノはお金の次。
お金がない生活なんて考えられない。

金持ちで自由にさせてくれるなら、と思って後妻に入ったら娘が四人もいて驚いたわ。
気も使ったけど、これでおさらば。
遺産をもらってとっとと出て行くわ。

あ、妻の取り分ってどのくらいだったかしら?
この際会社も処分して……弁護士に連絡しなくちゃね。
最後だし、葬式くらいやってあげるわよ。

---------------数日後。

真知子
「ふう…葬式ってやること結構あったのね…疲れたわ…娘どもは泣いてばかりで役に立ちゃあしないし…フン」

真知子はソファに身体を投げ出してブツブツと文句を言っていたがこれも遺産が入る時まで、と思うと未亡人を演じるのも我慢ができた。

突然ドアが開いて見知らぬ男が入ってきた。

債権者
「奥様、お疲れのところ申し訳ないが」

真知子
「な、何かしら?あの、どちら様かしら?」

債権者
「よくやりますねえ……葬式の涙迫真の演技でしたよ…まさか嬉し涙ですか?」

真知子
「……何かしら?……あなた、何が言いたいの!?」

債権者
「いえいえ、財産目当てで後妻に入ったんでしょうが」

見知らぬ男の物言いに苛立つ真知子。

真知子
「だったら何だって言うのよ!貴方には関係無いでしょう?」

債権者
「アテが外れましたね…」

男は一枚の紙を真知子に渡した。
真知子はその紙を見ると熱心に読み始めた。

真知子
「ちょっと!!どういう事!?……私が、私が借金の保証人!?」

債権者
「ええまあ、平たく言えば、そう言う事ですね。」

債権者
「ダンナさんの会社は実は上手くいっていなかった…そこへ融資の話があり、貴方が保証人になっている」

真知子
「保証人!?きいてないわよ!!……遺産どころか…借金なんて!」

真知子は男に渡された紙を握り締めてワナワナと震えている。

債権者
「お返し頂かないとこちらも困るんですよね、奥さん」

真知子
「……あの人の遺産とか保険で…何とかなるんじゃないの!?」

債権者
「それが、とっくにその類のものは差し押さえ済みでして。会社の方も、役員で押さえられています。」

債権者
「社長さんが亡くなったとたんに手の平を返したようにね。……まったく、同情いたしますよ……」

男は大げさに顔を顰めながら言った。

真知子
「そんな……冗談じゃないわ!私には払えないわよ……こんな額!」

真知子
「あんな男と席なんか入れるんじゃなかった!コブ付きだってのに…」

真知子
「はあ…無駄な苦痛を味わって……最後には私が借金を返す!?はは…は……ははは……」

債権者
「奥さん、そのコブですよ」

真知子
「……え?」

債権者
「奥さんはまだ若い、これからの人生あの娘さん達とは生活したくないでしょう?あの娘さん達を引き取りたいという方がいましてね」

真知子が訝しげに聞き返す。

真知子
「……引き取りたい?どういう…」

男は真知子の言葉を遮って話を続けた。

債権者
「私もお金が返ってこないのは困るんで、調べさせて頂きました。」

債権者
「ところが、ダンナさんに有ったのは財産どころか借金だけ。」

債権者
「だが、娘さんが四人もいる。なかなかの美人だし若い。欲しいという人々がいるんです。買取りたいと。」

債権者
「……それもかなり高額な値段になるでしょう」

真知子
「買い取る?……それって……どういう事?」

債権者
「奴隷市場ですよ。近々牝奴隷のセリがあるんです」

男は事も無げにさらりと言った。

債権者
「あの四人ならかなりの値段がつくでしょう。うまく調教すれば、借金を返してもおつりが来る」

真知子
「………調教?」

債権者
「まあ、あのままでは乳くさくて、売れやしない、という事です。」

債権者
「最低限の奴隷としての礼儀がなっていなければ高額な値段はつかない」

真知子
「……そう…そうなの……どうしてそんな話を私に?」

債権者
「奥さんなら解って頂けると、思いましてね」

真知子はしばし考えた後、ふと顔を上げ……微笑みながら口を開いた

真知子
「で、いつまでに調教すればいいのかしら?」

債権者
「……10日間程でどうでしょうか?」

真知子
「いいわ……」

債権者
「それとこれは調教の簡単なメニューです参考までに。」

真知子は男に渡された紙を見る。

真知子
「この通りに調教しろってこと?」

債権者
「いいえ、調教される方の好みでかまいませんよ、あくまで参考ですから……」

真知子
「じゃあ、いいわ。好きにさせて頂きますわ」

債権者
「また連絡します……」

男は去って行った。
真知子は携帯を取り出し、かけ慣れた番号を呼び出す。

真知子
「もしもし?真知子よ……手伝って欲しいの…」

真知子
「貴方の好きそうなコト……んふ……お礼?……うまくいけばね…いくらでも…現金で…フフフフ」

俺は真知子の相談をうけ、その誘いに乗った。

そして今、使用人を装いクルーザーを運転し娘達を無人島の別荘に連れてきた。

調教……
俺の欲望は興味を示していたし、金も魅力だった。


真知子
「さあ、ごはんにしましょう。」

真知子
「貴方たちのお母さんには及ばないと思うけど……一応私が用意したわ」

真知子がにこやかに話し掛ける。

千春
「普段は台所にも立ち入らないのに、どういう風の吹き回しなんだか」

絵理子
「千春!もう、ごめんなさい……いただきます!」

優香
「……いただきます…」


「わーい!おなかぺっこぺこ〜!!いっただきまーす」

真知子
「……あなたもどうぞ」

真知子が思わせぶりに目配せしてくる。

主人公
「いただきます…」

俺たちは一つのテーブルで食事を摂った。

姉妹は亡き父の思い出話に花をさかせ、時には涙ぐみながらも楽しい思い出を語り賑やかな夕食となった。

真知子はにこやかに娘達の話に相槌を打ち俺はだまって食事をした。

この先の事を考えながら。