◆プロローグ
意識が遠退き気が付くと闇の中をさまよっていた・・・
明らかについ先ほどまでいた現実世界とは異なる空間に着ていることだけは認識できた。
その暗闇の中で主人公の緋山 茂は生まれながらに持っていた心臓の病気の治療で長期入院していたことを思い出す。
「まさか俺…死んだのか!?」
しかし決して生死を左右する程の病気ではなかったはず・・・・・・
そう自問自答を繰り返す茂の前に、一人の少女が姿を現した。
愛くるしい笑顔で近づいてくる少女であったが人間で無いことはすぐに察知することができた。
少女は自らを「タマミ」と名乗り、現在居る世界が死後の世界であることを聞かせれる。
生来マイナス思考の茂は自分の死は間違い無く病院の医療ミスだと確信するのにはそれほどの時間を要さなかった。
タマミに元の世界への帰還を要望するがそれは不可能だった・・・
愕然とし力を落とす茂に対してタマミは一時的になら元の世界に魂をとどめることなら出来ると言う。
いわゆる悪霊と言うやつだ。
期限は7日間、そして行動は深夜数時間と限られたものではあったが他に選択する余地も無く、執念深い性格の茂は何としても与えられた期間内で病院への復讐を誓うのだった。